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ビジネス書から漫画まで/マーケティング・広告・インターネット


by osamu_tamura
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仕事術の本とか自己啓発本を毛嫌いすると言う人はいますよね。

なんか、そんな本を読んでいると、「自分が出来が悪い」ように見えたりするのが嫌だったり、「そんな本を読まないと仕事の進め方がわからない」とんちんかんな奴と思われたりするんじゃないか?なんて考えが頭をちらっとよぎったり、「本の中から姑息なテクニックを拾って駆使しているのかおまえは!軟弱もの!」なんと言われそうな気がしたり、「会社から出ると仕事の事は忘れるのさ」なんて粋がってみたり、「仕事は頭で覚えるんじゃなくて体で覚えるんだ」なんてうそぶいてみたり、「そんなもの読まなくたってわかるのが優秀な大人さ」なんて思ってやしないかい?

実は違うんじゃないか。

人間なんて、「教えられる事なく、最初から仕事が出来る」なんて事はない。

確かに生まれつき「要領の良い奴」というのは確かにいて、そいつは仕事術も自己啓発本も読まずにがんがん仕事をこなしているように見える。 空気を読むのが敏感で、なんでもそこそこ上手くこなしちゃう奴はいる。

でも、実は自分の中からや自分の周りだけから得られるものって量的にはたいしたことはない。
今ちょっとだけ仕事が出来るからといって、常にそれだけをベースにしてしまうほど危険なこと、自分の成長を妨げてしまうことってないんじゃないかと思う。

今が出来ようが出来まいが、少しずつ見聞を広げる努力を怠ってしまうと、後々それが大きな差になってしまうんだと思う。


普通、こういった仕事術は年寄りが書いていて上から目線で説教調にであること事が多いけど、この本は割と30歳代前半の普段目線で書かれている。 説教だと反発するようなことも、同世代の成功者から言われると納得感というのも違うのだろう。

20-30歳のビジネスマンであれば、是非手にとって読んでほしい内容ばかりだと思う。

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# by osamu_tamura | 2009-07-23 15:29 | ビジネス書-仕事術

「買う気」の法則

「ネコ型社員」や「話せぬ若者と聞けぬ上司」といった、人事畑の本は何度か読んでいる。

広告制作を携わっていた方なので、「ネコ型社員」だなんて、実に上手いことを言うなぁなんて思っていたし、ブログ「広告って何?」が面白く、時折チェックをしていたので、今回の本もとっても楽しみにしていた。

やっぱりとても鋭い切り方をしていて、ふむふむとあっという間に読み進んでしまった。

ざっと俯瞰すると、

1)今まで言われてきた<いわゆる>広告というのは、この30年で終焉してしまったんじゃないか。
2)で、広告は広告だけでは存在し得なくて、メディアに掲載されて初めて存在できるものなのだけど、メディア自体も、その価値を自分たちですら再評価できなくなっているのみならず、自虐の道へと進んでいるんじゃぁないか?
3)そもそも、消費する側もこれだけものがあふれていたんじゃぁ、ちょっとやそっとでは買う気にならない。

と言うことで、じゃぁどうすればよいかと「消費拡大」についてのマーケティングモデルの提言がされている。

でユニークなのがその次で、普通の広告論ならモデルの提言でおしまいなのだが、さすがに人材育成プランナーなので、「じゃぁ、それをするにはどういう人材・スキルが必要になってくるのだろうか?」なんてことが書かれている。

なるほど~。

ただ、じゃぁ、僕らのようにすでにROIに浸かってる企業だと、人材開発面でこれからどのような戦略・対応をするべきなのかというと、かえってもうひとひねりとか、ふたひねりしないとでては来ないと思うのだが、もし広告会社がここに書かれていくような方向を選択するとするならば、僕らの道考えて行きやすいのかもしれない。

途中、「AIDMAってさぁ」という話が出てくるのだけど、たしかに、20数年前はそんなもの企画書にだって使っていなかった。AISASが出てきて「AIDMAっていうのね・・・」と復活をしているのは確かだと思う。

若干著者はAIDMAに対してある意味ネガティブで「それは広告の効果を示しているのであって、実際の消費行動ではない」としている。が、実際の広告プラニングするときには「期待する効果を設定してプラニング」をするものであるから、「生活者のAttentionを得るための企画」「生活者のInterestを得るための企画」という意味で考えれば、AIDMAは広告プラニングのフレームワークとしては、それほどネガティブに捉えるものでもないと思う。 

確かに、消費心理の推移という意味では「消費行動はAttentionから始まるのではなく、問題認識Problem Recognitionからはじまるのだ」というのはその通り。 だけど、問題認識状態の生活者のAttentionをいかに惹くかはマーケティング活動の一つである得る。 であるならば、広告プランニングの立場から見る限りは、AIDMAと言うフレームワークはあえて捨て去る必要はないんじゃないかな。

ただ、AIDMAもAISASも「それだけですべてが説明できるというわけではない」と言うことでは、この中で書かれている事と同意見だ。

僕自分はAISASの方により強く違和感を感じる。先に出版された「広告新時代 ネット×広告の素敵な関係 (電通選書)」では、様々なプロモーションプランをAISASモデルに当て込んだフローチャートが掲載されていたが、わかりやすい反面ここまで当て込んでしまって良いものなのだろうか?視点が硬直化しないか?といった考えが浮かんだことは確かだ。

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# by osamu_tamura | 2009-07-15 11:43 | ビジネス書-マーケティング

勝間和代「まねる力」

先日先輩に紹介してもらった本。

今書店にいると山積みになっているかと思います。

アエラでの対談をまとめ直したものなのかな?
勝間和代さんといろんな人の対談が掲載されていてそれだけでも結構面白いのですが、それぞれの対談の最後に、「私はこの人のこういったところをまねしようと思ったんです」という、ポイントが書かれている。

それぞれを読んでいると、「対談した相手のすべてを模倣しよう」とか「しなさい」なんて言っているのではなく、あくまで、相手を尊敬しながら「これだったら自分でも出来る」「この考え方は私もまねしてみようかと思う」という感覚で、彼女自身が様々なことを吸収しているのがよくわかります。

もちろん、自分でこの本を読んでみて、対談相手の中から自分なりの何かを吸収すると言うこともあると思うけど、彼女の「まねかた」をまねしてみるのも良いかもしれないですね。

で、「まねる力」と言っても別に気構えることなくて、今も自分の仕事や環境に置き換えてみて、「あの人のメールの書き方がよいからまねしてみよう」とか、「電話の取り方が良いなぁ」とか、「このメモの書き方わかりやすい」とかから始まって、「仕事の進め方」とか「段取りのしかた」「企画書のまとめ方」「会議の進め方」などなど、見えることや小さな事でも十分に自分の成長につながるのかなぁと思います。

もちろん、良くないことはまねしないように・・・。


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# by osamu_tamura | 2009-07-13 15:04 | ビジネス書-仕事術

日本人の知らない日本語

新聞でも話題になっているし、本屋に行くと平積みになってる。

話題になってる本は、とりあえず手に取ってみるのも良いもんです。

思わず笑ってしまうのだけど、そういわれてみると知らないことが多い。

読みながら自分自身も、「いやぁ、間違って使っているし、その意味を知らなかったりするし、やばいかも・・」と、純粋に思えた。

僕の読了後は、息子が読んでた。
漫画だし、30分くらいで読めてしまっていたようだ。

でも、漫画だしギャグだからといっても、「正しい敬語ってなんだろう。正しい日本語ってなんだろう。その意味は正しく使っているのだろうか?」と考える良いきっかけになるかもね。

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# by osamu_tamura | 2009-07-09 14:48 | その他の本

勝てる広告営業

「広告営業」というある意味で特化した業種の営業マン心得のようなもの。

僕が2十数年前に広告会社に入社したときには、今のようなシステマチックな研修やビジネス指南書なんてほとんど無かった。 それこそ先輩の鞄持ちをしながらクライアントに行き、先輩が交渉をしている話を隣で聴きながら文字通り体で覚えていくしかなかった。 

パソコンもないし、メールなんかもちろん無い。

クライアントとの担当者のアポの取り方や電話での話し方なんかは、隣で電話をかけている先輩の話を耳をダンボにして覚えた。 企画書は手書きのが基本だし、その企画書の清書(清書なんて言葉も、もう死語なんだろうか)をしながら、どう言う文章を書けばよいのかを覚えた。 ワープロがようやくフロアに数台入るようになって、文字の拡大縮小などをしながら、文字通り文章を「切り貼り」をして、流れを考えながら企画書を完成させていた。

仕事のこつなんかも、そんな先輩の仕事を手伝うなかから、徒弟制度のような形で自然と覚えていくという毎日がOJTな業務だった。

なんと時間のかかる人材育成だったんだろう。

で、そういうときに先輩達がふとした弾みで話してくれた一言(に似たようなこと)がこの本にはたくさん載っている。

たとえば、
「広告営業=プロデューサーでなきゃいけない」
「完璧だけど遅い企画書よりも、早い60%の企画書の方がいい。」
「小さいことはこっちが折れて、恩を先に売っておくんだ」
「仕事していない人はトラブらない」
「トラブル対応は初動が肝心」
「発言しない人は会議にいらない」
などなど。

もしかしたら、今のビジネス書に比べると古くさくて懐古趣味かもしれないけど、広告の現場で働く人には響きやすい言葉や経験談じゃないだろうか。

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# by osamu_tamura | 2009-07-07 19:52 | ビジネス書-仕事術